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事例紹介 CASE study

CASE1:メーカーA社様物流再構築

概要

生産物流・販売物流がそれぞれのエリア内での部分最適に留まっていたA社様の物流網を、全体最適の観点から再構築。物流ネットワークと管理組織の再編および需要予測システムの開発・導入に主体的な役割を果たし、稼動後もBPOの担い手として継続的な改善に取り組み続けています。

A社様物流ネットワーク

A社 物流ネットワーク 拡大表示

A社様組織

A社 組織 拡大表示

特徴

物流ネットワーク再構築
2002年以前の物流ネットワークでは、各営業支社別に配送センターが設置され、各々販売物流網が構築されていました。生産工場から配送センターへの物流についても各営業支社が生産工場と個別にやりとりをする形でネットワークが構成されており、在庫管理及び物流コストのコントロールの観点からは部分最適の状態に留まっていました。
そこで、2002年に物流ネットワークの再編に着手。工場の生産品をマザーセンター(MDC)に一度集約し、各エリアに設置したフロントセンター(FDC)に必要な量だけ補充するという新しい物流ネットワークの構築に、A社様と共同で取り組みました。
物流部の設置
新たな物流ネットワークの構築に伴い、物流管理組織も再編。それまでは各営業支社および生産工場に付随していた受注センター機能や需給調整機能を、本社に物流部を設置して集約し、全国の在庫および物流コストの一元管理を可能にしました。
需要予測システム(D&Sシステム)の導入
新物流ネットワーク上での適正な在庫管理および在庫補充業務の効率化を目的として、A社様と共同で需要予測システム(D&Sシステム)を開発・導入しました。このシステムは、以前は発注・生産・在庫(補充)・輸送それぞれを管理するための役割しか果たせず分断されていた情報システムを刷新し、サプライチェーン全体を最適化するために各機能を連動させる情報システムです。
BPO(Business Process Outsourcing)の推進
新物流組織の中で、特にMDCからFDCへの補充輸送コントロールのオペレーションを、再構築当初からのパートナーである当社に委託し、更なる在庫補充業務の効率化を図りました。また直接運送会社に輸送依頼を行った場合にはブラックボックス化しがちな業務やコストについても、当社3PL推進部がレポートを作成し月次で報告して共有化しています。
BPOサービスの深耕・拡大による継続的改善
在庫補充のオペレーションや輸送業務に直接携わることから理解が進み、明確になった課題を改善する役割を担っています。MDCからFDCへの輸送便についての往復活用への切り替えやエリア内輸送との効率的な組み合わせといったA社様への効果還元を目的とした仕組み便の導入や、フェリーを活用した「エコシップ・モーダルシフト」に取り組むことにより、A社様の環境負荷低減に貢献するなど、更なる効果の創出に継続的に取り組んでいます。